月刊ブレーン '23 8月号「仕事を奪う」は本当か AIとクリエイターの関係 特集扉

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月刊ブレーン '23 8月号「仕事を奪う」は本当か AIとクリエイターの関係 特集扉

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1961年の創刊以来、現在もなお発刊され続けている広告・クリエイティブの専門誌『ブレーン』。毎号、広告やデザインをはじめ、プロダクト、パッケージ、ファッション、アートなど、マーケティング・コミュニケーションに関わる最新のクリエイティブ事例を特集しています。 本誌には、毎号月替わりで20〜30代のデザイナーが特集テーマに応じて2ページの見開き扉絵を担当する企画があり、弊社では2023年8月号の「AI特集」を担当しました。 「AIに仕事を奪われるのではないか?」と言われるデザイン業界において、すでに存在する表現を再現することはAIによって容易になり、AIは日常的なツールとして急速に浸透しています。そんな現代において、デザイナーにはどのような仕事が求められるのか――。 この問いに対するひとつのチャレンジとして、今回の扉絵では「AIに抗う」というよりも、「AIを活用することで生まれる、自らの新たな表現の模索」をテーマに据えました。 ビジュアルは、アイデアを考えている人物像をAIの画像生成によって作成し、その出力をハンドメイドの手法でなぞるように描写して完成させたものです。AIによる自動化・効率化された工程と、データが介入できない“物理”の世界での非効率な手作業を掛け合わせることで、AIと人間の存在の対比を際立たせながら、「AIと仕事」の関係性を問うための表現を模索しました。

Credit

アートワーク
小林誠太
クライアント
宣伝会議