余白のアートフェア/MARGINAL ART FAIR 福島広野
Key Visual


余白のアートフェア/MARGINAL ART FAIR 福島広野
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被災地から新たなアートシーンを発信する試み「余白のアートフェア / MARGINAL ART FAIR 福島広野」は、2025年1月末、福島県双葉郡広野町の二ツ沼総合公園およびその周辺で開催された新しいアートフェアです。かつて復興の前線基地であった福島・広野町を舞台にしています。 このアートフェアの名称「余白のアートフェア」は、ディレクターを務める山﨑晴太郎が広野町を訪れた際に抱いた、なにかが始まる予感と未来への可能性を感じさせる「場所としての余白」、そして既存のアートフェアの枠にとらわれず、主催者・アーティスト・来場者がフラットな関係性で楽しめる「可能性としての余白」――この2つの「余白」に対する想いから名付けられました。 キービジュアルでは、こうした2つの意味を持つ「余白」を視覚化するために、アートフェアの略称である3文字をメインモチーフに使用。広野町の風景から着想を得て、海岸の砂浜や打ち寄せる波をイメージした粒子の集積によって“場所”を表現し、さらに文字の一部を消したグラデーションによって“まだ見ぬ可能性”を示しました。 メインビジュアルには、被災地としての広野町の「場所性」を象徴するため、東日本大震災の津波が到達したエリアにほぼ相当する場所で拾い集めた素材を用いた、ドイツの作家ナディン・バルドウによるインスタレーション作品《儚い顕現》を採用。また、現在の時代性を映し出す視点として、ウクライナの作家マリア・プロシュコウスカによる「人間の脆弱さと抵抗」をテーマにした作品《櫛》もあわせて使用しました。
Credit
クリエイティブディレクション:
山﨑晴太郎
アートディレション, デザイン:
小林誠太
クライアント:
余白のアートフェア福島広野 実行委員会