山﨑晴太郎 個展「越境するアート、横断するデザイン。」

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山﨑晴太郎 個展「越境するアート、横断するデザイン。」

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ブランディングを中心に、グラフィック、WEB、空間、プロダクトなど幅広い領域でアートディレクションを手がける一方、海外を拠点に現代アーティストとしても活動するアートディレクター/美術家・山﨑晴太郎。彼の国内初となる大規模個展「越境するアート、横断するデザイン。」の宣伝美術を担当しました。 フライヤー制作にあたり、フラットでありふれた紙と通常の印刷だけでは、彼の活動領域の奥行きを十分に伝えきれないと感じました。そこで、デザインとアートの領域を自在に行き来する山﨑の表現を立体的にとらえ、用紙には彼が作品の支持体として用いるキャンバス地のような質感をもつエンボス紙を採用。さらに、タイトル部分にはUVニス加工を施し、微細な光沢と凹凸を加えることで、画像では伝えきれないマチエール(素材感)を強く意識した表現としました。 また、タイトルのレイアウトでは、言葉の周囲に漂う、まだ可視化されていない曖昧な概念を表現するため、大きな余白を取りつつも、言葉の意味が断絶しないように紙面上を一行で走らせる構成としています。 自身のデザインの歩みは、彼の存在なしには語れません。デザインの視野を広げてもらったこと、挑戦の背中を押してもらったこと、新たな一歩に手を差し伸べてもらったこと。そんな尊敬すべき恩師のこれまでの活動の集大成ともいえる本展示で宣伝美術を担当できたことは、とても光栄でした。

Credit

アートディレクション, デザイン
小林誠太
印刷
大洋印刷
クライアント
山﨑晴太郎
事例写真
大町晃平